生活の本棚

家事・自転車・兄姉の相手もOK!知育にもなるおんぶの子育て

赤ちゃんが泣いてしまって、家事が全くできないわ。
かといって、泣き声をずっと聞いているのも辛い。

このお悩み、多くのママが直面するかと思います。
生後3か月~1歳半くらいまで、ママが近くにいないと泣いてしまう子は多いと思います。

仕方が無いからずっと抱っこしたり、側にいて遊んだり。
ママがやりたかったことは全くできず1日が終わることもしばしば。

1人目ならこれでも何とかなってしまいます。
でもできれば家事や趣味もできることが理想ですよね?

さらに二人目以降となると、家事+上の子のお世話もあります。
「ずっと泣いている下の子、ごめん」ということになりがちです。

「多少は泣かせても大丈夫」とは言われるものの、ママにとって、わが子の泣き声を聞き続けるのは精神的にキツいものがあります。

そこで、「おんぶにするのはどうでしょう」という提案です。

「おんぶなんて昭和っぽい」と思いますか?
いえいえ、それ以上にメリットが多いんですよ。

この記事はこんな方にオススメ

✔赤ちゃんが泣き止まなくて辛い
✔出産してから家事がはかどらない
✔2人目、3人目を出産した
✔赤ちゃんの知育に興味がある

おんぶはいつから?

そもそもおんぶはいつからできるの?

おんぶ紐を使うなら「首が据われば」使用可能です。(メーカーによるので要確認)
つまり生後4か月前後から使用できます。
生後24か月(体重13kg)まで使えます。

「抱っこ紐」でおんぶする場合は、メーカーによって違います。
例えば、エルゴは生後6か月から、ベビービヨルンは何故か1歳からです。

おんぶのメリット

おんぶはスキンシップ 赤ちゃんの精神安定に

赤ちゃんはスキンシップが多ければ多いほど安心します。
赤ちゃんからすれば四六時中抱っこされているのが幸せ。
とはいえ忙しいママは抱っこばかりしていられません。

そこで「おんぶ」です。
おんぶは日本の伝統的なスキンシップの代表です。
江戸時代の後期から明治にかけて日本を訪れた西洋人は、子どもたちの情緒が安定していることに驚いたそうです。彼らはその秘密は「おんぶ」にあるのではと考え、西洋社会に持ち帰って紹介したほど。

おんぶはずっとママにくっついていられて、赤ちゃんの情緒が安定する作用もあるのです。

知育になる

おんぶ紐で「おんぶ」をすると、肩越しにママが何をしているかが見えます。

抱っこ紐は腰ベルトがある特性上、位置が低くなります。
おんぶ紐は肩紐のみなので、より高い位置になり、ママと同じ目線で景色や家事の様子を見ることができます。

さらにお母さんの声がよく聞こえるので言葉の発達にも効果的です。
ママが料理ししながら「これはニンジンだよー。ニンジンをトントンするよー」など実況していれば、赤ちゃんとの会話に困ることもありません。

赤ちゃんの周囲に「言葉」の刺激が少ないと「言葉は生きるために必要ないもの」と脳が認識してしまい、言葉に対してあまり反応しないように育ってしまうそうです。
「考える力」の土台となるのは「言葉の力」です。「言葉」を伸ばせば「思考力」も伸びるのです。
ママの背中で「言葉」を聞いていることは、ママが思っている以上の学習になっているのです。

おんぶは理想的な学びの場として有効、知育にもなるんですよ。

転んでも安全 そもそも転びにくい

人間は転ぶときに、前に転ぶことが多いです。

前に赤ちゃんがいる状態でママが転んでしまうと、赤ちゃんも怪我をすることになります。
「抱っこ」していると足下が見えないですし、重心が前にかかっているので、転びやすいです。
雨の日の階段なんてヒヤヒヤしてしまいますよね。

この問題も「おんぶ」ならばクリアできます。
万が一、ママが転んでも赤ちゃんは無傷です。
もちろん転ばないことが理想ですが。

家事がこなせる

「抱っこ」で家事を試みたことがあるママは多いと思います。
でも、前に子どもがいると、野菜を切るのも手を切りそうでヒヤヒヤ、お風呂掃除も一苦労ですよね。

「おんぶ」を試したことがないママは驚くかも知れません。
こんなに「おんぶ」が便利だったとは!と。家事が瞬殺できます。
一つ一つの動きが抱っこより断然楽です。

腰ベルトがないので、おんぶしたままトイレにも行けます。

腰痛になりにくい

「抱っこ」は重心が前にかかるので、不自然な姿勢になりがち。すると腰痛にもなりやすいそうです。

一方「おんぶ」は重心が後ろにかかるので「抱っこ」に比べ腰痛になりにくいそうですよ。

さらに「おんぶ紐」を使うと高い位置でぴったりと背負えるため、「抱っこ紐」での「おんぶ」より軽く感じます。ママにも赤ちゃんにも体の負担が少ないそうです。

パパと使う際、サイズ調整が必要ない

「抱っこ紐」の場合、パパとママが共用で使う際に、毎回サイズの調整が必要です。

「おんぶ紐」は紐なので毎回サイズを変える煩わしさがありません。

じじばばも使えます。(懐かしがられるかもしれません。)

細かい調節(月齢や身長体重で設定を変える必要)がないので、慣れてしまえば誰でも使いやすいというメリットがあります。

自転車に乗れる

第一子なら、わざわざ自転車に乗らないかもしれません。
でも、2人目以降となるとそうも言っていられません。
保育園や幼稚園、習い事の送迎、買い物や公園、駅に行くのに必要なこともあるかと思います。

自転車に乗せられるのは身長70cm以上、体重8kg以上。一般的には1歳になってからと言われています。
「下の子が1歳になるまで自転車を封じられるなんて無理!」という方も多いと思います。

赤ちゃんを抱っこして自転車に乗っている方も見かけますが、交通ルール上は×です。
万が一転倒した際に赤ちゃんが危険だからです。(おそらく、転ぶときに前に倒れるのが一般的なので抱っこでは赤ちゃんが怪我をしてしまう、ということかと思います)
実際に、赤ちゃんを抱っこしたまま自転車に乗っていたママが転倒、赤ちゃんが亡くなるという事故がありました。

交通ルール上も「おんぶ」で自転車はOKです。

上の子と遊べる

弟妹が生まれて赤ちゃん返りをしている上のお子さんも多いと思います。
そんな時に、ママが思い切り一緒に遊んでくれたら、安心しますよね。

赤ちゃんを常に抱っこしていると、そこにやきもちを焼いてしまう子もいるかもしれません。
抱っこしながらでは、今までどおり遊んであげられないことに腹を立てるかもしれません。

おんぶをしていれば、上の子ともたくさん遊んであげることができます。
「赤ちゃん泣いてるからちょっと待ってね」ということも減ります。

おんぶのデメリット

肩がこる

「抱っこ紐」と違って腰ベルトがない分、肩で赤ちゃんの体重を支えています。
やっぱり2時間もすると肩が痛くなってきます。
長時間は控えた方が良いかもしれません。

長時間のおんぶなら「抱っこ紐」の方がよいでしょう。
ただ、そもそも長時間「抱っこ紐」や「おんぶ紐」の中では赤ちゃんに良くないそうなので、どうしても長時間使用するなら、たまに出してあげる配慮が必要ですね。

新生児からは使えない

「抱っこ紐」は新生児から使えるものも多いです。(抱っこの場合)

一方「おんぶ紐」は「首が据わってから」(生後4か月くらいから)です。

「抱っこ紐」で「おんぶ」したいとなると更に先になります。(メーカーによりますが生後6か月以降のものが多いです)

赤ちゃんを落とさないか心配

「おんぶ」はコツをつかむまではちょっと怖いかも知れません。

「抱っこ紐」でおんぶする場合は、後ろにくるっとする際に落としそう。
「おんぶ紐」でおんぶする場合は、紐をリングに通すまでに、もたつくと落としそう。

慣れてしまえば何てこと無いのですが。
1歳になった今でも毎日「抱っこ紐」「おんぶ紐」両方でおんぶをしますが、1度も落としたことはありません。

特に第一子だと心配になってしまうかも知れませんが、それだけの価値はあります。

ちょっと昭和感がでてしまう

人によってはこれを一番気にするかも知れませんね(笑)

家事育児をする分には、人に見られるわけでもないので何でも良いかなと思います。
外に出る場合は人目が気になるかもしれませんが、そんなに皆見ていないので大丈夫です。

しかも、今のおんぶ紐は、胸の前でバッテンにしなくてよいものもあり、結構おしゃれになっています。

おすすめのおんぶ紐

長く使いたいならおすすめは断然ラッキー工業です。
・セーフティボードがあるので反り返らず安心
・背中からお尻にかけてメッシュになっており、蒸れにくい
・肩紐に厚みがあるので肩が痛くなりにくい
・紐のリングがママに当たらないようになっている
・胸元を強調しないリュック結びができる
・ADVANCEタイプなら首かっくん防止のプロテクトサポートがついていて頭が横にずれるのを防げる(使わないときは収納可)

おわりに

おんぶ紐でのメリットを主に説明していますが、「抱っこ紐」を使ってのおんぶでも十分メリットが多いです。

ママにくっついていられるので赤ちゃんもご機嫌、ママもやりたいことができます。

我が家は2人目で導入し、パパも使っています。

下の子は自転車の前乗せに座れる年齢になりましたが、上の子もいて、保育園の荷物、自分の荷物、さらに1歳児を抱っこして駐輪場から家まで歩くのは結構大変。なので今でもおんぶです。

よかったら試してみてくださいね。

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

のぶ

大学時期に児童英語教員免許取得。
子供英会話教室で0歳から大学生まで500人以上の生徒と接し、教育に興味をもつ。
5歳と2歳の男子の母。時短勤務で働き、基本は家事育児(土日も)ワンオペ。
教育をはじめ、お金や生活、仕事や自己啓発にも興味があり、数多くの本を読破。今でも読書が日課。

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