子育て教育本棚

女の子は勉強しなくても大丈夫?「8歳までに知っておきたい!幸せな女の子の育て方」

娘をガリ勉女子にはしたくないけど、どの程度勉強はさせるべきでしょうか?

男の子のママの多くは、男の子の将来=仕事をして稼ぐ「子供にはできる限り勉強させて大学まで送り出す」とあまり迷いなく突き進めます。

女の子をもつママは、人によって考えがわれます。女の子の将来=結婚・子育てというイメージからか、仕事や勉強に関しては、男の子ほど熱心にさせなくてもいいかなという親もいれば、今時女の子も高学歴でないと、と考える親もいます。

幸せな女の子って何だろう。

そう思ったときに読む本です。

この本はこんな方にオススメ

✔女の子のパパママ
✔娘には幸せになって欲しい
✔女の子にどの程度勉強させるか悩んでいる
✔女の子特有の育て方があれば知りたい

はじめに本の紹介

オススメ:3歳~8歳のパパママ

女性の皆さん、今、幸せですか?

同性の娘さんがどのような人生を歩むと幸せになれると思いますか?

現在30代半ばですが、同世代の友人知人、この数年は変化が激しいです。

結婚して転居する人もいれば、離婚する人も、不妊治療や妊娠出産で仕事を辞める人もいます。

思っていたような人生にならなかった、ということも往々にしてあると思います。

自分の娘には、幸せな人生を歩んで欲しい。

「学力」「知性」「スキル」「経験」などが備わっていれば何かが起こったとき、柔軟に対応ができ、選択肢も増やせます。

この本には厳しいことも書かれていますが「現実をしっかり受け止めよ」でなければ娘が辛い思いをする可能性がある、という現実を教えてくれます。

”お母さんが世の中に対して広い視野を持ち、いろいろなことを知るくらいの努力をしなければお子さんが幸せになれない”とはっきり書かれています。

この本のポイント/部分的に抜粋・要約

20年後、専業主婦を含めた家族を自分だけの収入で養っていける成人男性は1割を切る。専業主婦を目指すのは困難。
社会的自立の方法を女性側もあらかじめ考えておくことが幸せな人生を全うする条件

目指したいのは「自分の能力・実力で食べていける」女性

すべての女の子に共通する不可欠のベーシックファクターは「知力」「学力」
その理由は①人生の選択肢を増やし②自分の能力・実力で食べていくためのベースとなり③いざというとき、能力を生かした転職が可能になるなどのリスクヘッジにもなり④結果的に幸せな人生を実現する

格差社会が進むと、下の層は下の層同士の出会いしかない。エリート男性はエリート女性を選ぶ。

厳しい話は知らなければ損をする。

知力学力をつけさせるために、成長過程で子供自身が将来の目標を明確に持ち、親がしっかりサポートにまわること。

勉強ができて高学歴でも”ガリ勉タイプ”は世の中に出て”使えない人”になる可能性がある。
「知性」と「社会性」も幸せな女の子になるためには必要。

「知性」心遣いや感性。その人なりのものの見方や考え方ができる。世間が言うことに対し疑問をもてる。人に自分の意見を伝えることができる。

いい大学や名前の知れた企業に入ることがゴールではない。通過点に過ぎない。目先のことだけでなく、長い人生を見通す力。

できるできないの差は、性差ではなくあくまで個人差、生育環境の差。

厳しい時代にこそ努力が生きる。しっかりと学力をつけることでリスクは減らせる。

夢を本気で実現したいのなら「大人になったとき、親の援助や生活支援をあてにせず、自分の力で生計を立てていけるようになることが大切だ」と分かりやすく伝える。

早咲きの女の子「スタートダッシュ」を生かした子育て。子供時代の”チャレンジしたらできた”という経験を通じて自信や自己肯定感は育まれる。

大人からすれば些細なこと、面倒なことであっても、きちんと子供の興味・関心のスイッチに対応する。

女の子の親の方が「減点評価」しがち。がんばったプロセスや成果に対して惜しみなくほめることを優先する。

母親が同性のわが子を見るとき、何かができてもあまり新鮮に映らず「そんなことはふつう」と思いがち。褒めポイントは男の子のお母さんに日常をみてもらうとたくさん見つかる。

わが家の価値観が、安易な生き方を選んだり、安っぽい価値観に染まったりすることから子供を守る。

乳幼児期の学力は大学受験の成功率とは相関関係がない。子供が喜んでやることをやらせて「できた!」が大切。

小学校入学前に、自信を持てることが一つでもあれば初めての小学校も安心して通える。何かで暮らす1番になる経験が早くできるとやる気がグングン高まる。

友達は「数」ではなく「質」「群れていなくても自分で考えて行動できるから大丈夫」くらいになれば安心。
学校での環境が窮屈なら「(塾やスポーツ教室など)学校以外の新しい環境を用意」

思春期に親に反抗して「早く大人になりたい」と思うのは健全なプロセス。

最終的に大人になったとき、自分に自信の持てる人間になれればそれでいい。中間課程での小さな優越感や劣等感に振り回されない生き方をする方が大切

取り入れ・実践ポイント

グランドプラン(どんな人間に育ってほしいのか、という親の願い・子育て方針)が確立していれば人と比べて一喜一憂せず自信を持って子育てができる。

「世間ではそう言うけれど、我が家ではこういう方針であなたを育てる」「あなたは我が家の一員だからこのようにしてくれなければ困る」「うちではこうだ」ということを子供に伝える。

「あなたはどう思う?」という形でどんどん意見を引き出す。

「賢いことはいいことだ!」と小さい頃から伝え続ける。子供は大好きなお父さん、お母さん、年上の兄弟が「いいね」というものに対して好感を持ち興味や関心を示す。

乳幼児期はたくさん語りかけ、絵本の読み聞かせ。「なぜ?」「どうして?」につきあう。

低学年、8歳時期は「早咲き型」女の子の本領発揮時期。授業の進度ではなく、成長のスピードに合わせて学力を伸ばす。漢字検定や中学校の英単語を学ぶなど、背伸びしたがりの女の子には少し上の学年のことをやっていること自体が嬉しい。

一方的な叱り方や、起きてしまったことばかり責め立てるような叱り方では理解も納得もしない。
次はどうすればよいのか建設的なアドバイスを与えること。

「自分はできた」という実績をつくること。「やったらできた」→「もっとできるようになりたい」→「次も自分ならできるはず」

勉強好きな子にする8つのポイント
①チャレンジしたことを認める
②まずは勉強が楽しいと感じさせる
③トライ&エラーの経験をどんどん積ませる
④時間がかかってもじっくり取り組ませる
⑤どのようなところで間違えやすいのかよく観察する
⑥間違えやすい箇所ではヒントを与えて考えさせる
⑦できたとき、前より前進したときは、それを認めて褒める
⑧勉強に関する約束(毎日何時に・何を・どのくらいやる)を守らせる

おわりに

いまでも共働き家庭7割、専業主婦家庭3割の時代です。

この記事を読まれているお母さん自身も働いている方が多いかも知れません。

でもやはりまだ夫婦間で収入の格差がある場合が多いかなと思います。

共働きで奥さんが旦那さんと同等の稼ぎがある夫婦は、家事育児も平等で、妻の意見がしっかり通る率が高いように思います。

そういう夫婦は仲が良く、協力し合って幸せそうに見えます。

娘さんにはどんどんチャレンジして、幸せになってほしいですよね。

最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。

紹介した本の情報

●紹介した本の情報●

タイトル: 幸せな女の子の育て方
著者  : 和田秀樹
出版社 : Gakken

著者について
精神科医。国際医療福祉大学大学院教授。精神分析学、集団精神療法等を専門とする。
東京大学医学部卒業。
受験アドバイザーとしても活動。数多くの本を出版。

第1章 幸せになるのは、上を目指す女の子!
第2章 「いままでの価値観」から抜けだそう
第3章 女の子の成長は「早咲き型」
第4章 マナーや礼儀だけでいい?女の子のしつけで大切なこと
第5章 わが子を「勉強好きな子」にするために
第6章 友だち・思春期・恋愛でつまずかないために
第7章 母と娘のいい関係をつくろう

のぶ

大学時期に児童英語教員免許取得。
子供英会話教室で0歳から大学生まで500人以上の生徒と接し、教育に興味をもつ。
5歳と2歳の男子の母。時短勤務で働き、基本は家事育児(土日も)ワンオペ。
教育をはじめ、お金や生活、仕事や自己啓発にも興味があり、数多くの本を読破。今でも読書が日課。

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