AIが進んでいるこの時代、いままでと同じ子育てで大丈夫でしょうか?
この記事を読まれているパパ・ママは教育に関心があり、意識の高い方だと思います。
以下は、本の中に書かれていた文章です。
”子供に勉強させる前に自分が勉強すること。そういう親に育てられた子供は、スタートラインですでに勝っている。”
”親の知識と意識が高ければ、すでに赤ちゃんはスタートラインで勝っている。”
とても強い言葉ですが、意欲のあるパパママへのエールのように感じます。
✔AI時代に活躍できる子に育てたい
✔勉強のできる子に育てたい
✔子ども3人をスタンフィードに合格させた子育てを知りたい
✔自分は教育ママタイプだと自負している
はじめに本の紹介
オススメ:0歳~小学生のパパママ
”子育てとは、親が子供を幸せにするために、未知に向かって賭けをする行為”
”子供の幸せ”が子育ての勝利。その勝率を上げる教育の技術を記した本です。
皆さん、子どもの頃のことを思い出して下さい。
当時はスマホなんてなく、家電・FAXを使っていた時代。
パソコンもやたら大きくて、フロッピーディスクを使っていた時代。
20年、30年の時代の変化は大きいです。
数年でも世の中は大きく変わります。
在宅ワークがこんなに普及するなんて、数年前は想像もしていませんでした。
今の子どもたちが社会に出て行く20年後はどんな時代になっているでしょうか。
まさに、未知です。
多くの育児本は「ママはそんなにがんばらないで」「気楽に子育てを楽しんで」といったママに優しい本が多いですが、この本は「親の努力は必要」と割とスパルタで教えてもらえるのが良いです。
やっぱり親の努力無しで勝率を上げることは難しい。
親が何もしなくても、自分で勝手に勉強して一流大学に入りました、という可能性はあります。
でもそれは確率の低い賭けだと思います。
何でもはできないけど、子供のためにできる努力はしたい。
そんな方に是非読んでほしい1冊です。
この本のポイント/部分的に抜粋・要約
妊娠後1000日(3歳近くまで)の投資は実りが大きい。
親の心の安定も大切。不安を解消させるのは「知識」。日本では欲しい知識は得られる。
3歳までにたくさんのコミュニケーションを取り、たくさんの経験をさせることでシナプスを増やす。
人間は本来、積極的に学ぶ動物。「いかに学ぶ意欲を保つか?」と考える。 子供に学ぶ意欲が無いのは、チャレンジ的なものが無い単調な生活をさせている親の責任。
知識を得ることで人生が豊かになる、と幼少期から実感できると良い。勉強の内容を生活に活かす。
家事を手伝わせたり、長い距離を歩かせるなど大変なことはかわいそうではない。「グリット(やり抜く力)」を鍛える機会がない方がかわいそう。
想像力があれば、試験勉強にも無駄がなく、時間管理もできる。
本の虫なら人生無敵。本は最高のエンタテイメント。自分の助け方も学べる。
学習指導要領にとらわれない。できることなら何歳からでも始めて良い。教育の主導権は学校ではなく親が持つ。
「わからない」は分解する。どこまで分かっているのかを知る。
自動翻訳時代の英語教育。
・母国語と同じ、まずは「聞くこと」が最優先。
・発音は関係ない。世界にはいろいろな発音で英語を喋る人たちがいる。
・英語の絵本を読む
・好きなもので学ぶ
・和訳禁止
・フォニックスは必須
子供の本気の決断は最優先。損得ではなく好きかどうか。
AI時代は「ゼネラリスト」より「スペシャリスト」。オタクはチャンス。スペシャルを伸ばす。
これからの時代、新しいものを恐れない人の方が圧倒的に幸せ。新しいものを好きになるには、学ぶ力が絶対必要。自ら学び「自学」、学ぶことがすき「好学」で、学んだことを活かせる「活学」
取り入れ・実践ポイント
親が育児や教育について学ぶ
子供の学ぶ意欲を保つために、「退屈」しない毎日を送らせる。
バージョンアップ:簡単にできると飽きてしまう。遊びは「スピードアップ」「歌いながらやる」「参加人数を増やす」など難易度を上げていく。
勝負の態度:どんな遊びも親は本気でやる。成功・失敗を味わわせる。
親の下心は隠す:遊びによって身につけて欲しい知識や技能、その下心が透けて見えると子供は興ざめする。世界地図やことわざも、旅行で貰った地図や図書館の絵本ででてきたことわざの方が面白く感じる。
子供の勉強の理解度は親が確認。自分の学年の内容が簡単なら、上の学年の勉強も進める。
得意分野をとにかく伸ばす。
おわりに
アグネス・チャンさんの本は複数冊読んでいますが、アグネス・チャンさん自身が教養のあるスーパーウーマンです。
アグネス・チャンさんは歌手のイメージでしたが、最近になりアグネス・チャンさんの本を読む中で、若くして歌手になりながらも大学を卒業し、勉強を続けた方。子供3人をスタンフォードに入学させた方、ユニセフの活動にも携わる方だと知りました。
知性も、ユーモアも、バイタリティーも、愛情もある方。本を読めば読むほど好きになります。
私の母にこの話をしたところ、母はアグネス・チャンど真ん中世代で話が盛り上がりました。
二人目の産後にアグネス・チャンさんの本を読みましたが、一人目の時から読んでおきたかったです。
全てを真似することはできなくても、できることは取り入れて、子供が幸せになる勝率をあげたいと思います。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
紹介した本の情報
タイトル: 未知に勝つ子育て AI時代への準備
著者 : アグネス・チャン
出版社 : 小学館
著者について
歌手・エッセイスト・教育学博士
日本歌手デビュー後、上智大学国際学部を経て、カナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。
米国スタンフォード大学教育学部博士課程に留学し教育博士号を取得。
息子三人が相次いでスタンフォード大学に合格し話題となる。
現在、ユニセフ・アジア親善大使など幅広く活動。
第1章 勝負師になる覚悟
第2章 勝率の高い教育の技術
第3章 勝負ドコロをわきまえる
第4章 教養は最高のリスクヘッジ
第5章 親の自己肯定感が運を引き寄せる