子育てにユーモアって必要なんでしょうか?
親がユーモアを持って子どもと接すると、子どももユーモアを身につけます。
ユーモア体質の子は、本人も楽しいし、友達にも好かれやすいですよ!
✔ユーモアを身につけたい
✔今より楽しく過ごしたい
✔子どもにユーモアをもってほしい
✔子どもに楽しい人生を送ってほしい
Contents
はじめに本の紹介
皆さんは、「ユーモアがある人」と聞いてどう思いますか?
ユーモアは「近寄りやすさ」や「安心感」、「好印象」をあたえます。
一般的にユーモアのある人の方が好かれやすいですよね。
海外では、「ユーモアがない人」は「余裕がない人」と判断されてしまい、仕事で評価されにくかったり、異性にもモテなかったり、日本よりもユーモアの有無は重視されます。
日本人にとっても、ユーモアがあることは、もちろんプラスです。
仕事も、友人関係も上手くいきやすくなります。
「自分の子どもには、世界的に活躍する人間になってほしい」と思うなら、なおさら「ユーモア」は必須です。
そんなユーモアですが、ユーモアのある人は、生まれつきユーモアがあるのでしょうか?
持って生まれた気質も多少は関係するかも知れませんが、ユーモアは家庭環境、友人関係、本やテレビ、アニメなどから学んで身につくものだと思います。
ともすれば、自分の子どもにユーモアを身につけさせたいとなると、親がユーモアを持つことが大事になってきます。
この本は、お笑い芸人のように「人を笑わせる」のためのノウハウではなく、ユーモアセンスを磨くことを目指す内容です。誰でも習得可能です。
真面目すぎる自分を変えたいと思っている人、何でも思い詰めてしまいがちな人、もっと自分らしく生きたい人が、ユーモアで心をほぐして、よりよい人生を過ごすための本です。
そして、この本からユーモア体質を学ぶことが、自分の人生だけでなく、子どもの人生も楽しく明るくすることでしょう。
この本のポイント/部分的に抜粋・要約
ユーモアとは、人間を客観的に見て面白がること。自己矛盾、パラドックス(逆説)を面白がること。
ユーモアは思い詰めていては出てこない。少し離れてみる。つらいことをかわす。面白がる。そういう態度が大切。
ユーモアを習慣づける。毎日の生活の中でユーモアに気付く第一歩は、ユーモアを大切だと思い、意識すること。
ユーモアセンスとは面白さを感じる感覚。同じことをしても面白いと思う人、つまらないと思う人、何も思わない人がいる。どうせなら、面白いと思えることが多い人生を送りたい!
笑顔を作るのは相手のためと思っている人も多いが、自分が楽しい気持ちになれる一番簡単な方法。
表情筋が動くことで脳が騙されて、自然に笑ったときと同じ効果が体に起きる。
つまり、同じものを見ても笑顔で見た方が愉快に見えてくる。
面白い話をする人は、面白いことがその人に特別起きているのではなく、ユーモアに気付くユーモアアンテナを張っている。
取り入れ・実践ポイント
ご機嫌な自分になる
何かにイライラしていたり、自分に対して否定的な気持ちがあると、ユーモアセンスを磨けないから。
身体をほぐす
こんにゃく体操
首、あご、肩、背中、胸、腰、肘、膝の力を意識して抜く(特にあごの力を抜くことが大事)口を半開きにし「脳みそがどこかに飛んでいってしまった~」という顔をする
こんにゃく(わかめ)のように身体を「ふにゃふにゃ」「くにゃくにゃ」と10秒ゆする。
顔をほぐす
表情は感情を左右する。笑顔のときは楽しい気分になり、不機嫌な顔では気持ちも不機嫌になる。
レモン、ライオン
鏡を見ながら、顔の筋肉を鼻のあたりにぎゅーっと集める(レモンを食べたような酸っぱい顔)
口をこれ以上開けないというくらい大きく開ける(ライオンが吠えている様な顔)
レモン→ライオン→レモン→ライオンを繰り返す。
百面相体操
鏡を見ながらいろんな感情を顔で表現する。
怒った顔、泣いた顔、嬉しい顔、驚いた顔、おびえた顔、偉そうな顔、すねた顔、疑い深い顔など、顔の筋肉を使って動かす。
心をほぐす
ユーモア体質になる基本は、ありのままの自分を受け入れること。
下の内容を書き出してみる。
自分の好きなところを10個リストアップする。
自分のよいところをまわりの人に聞いてみる。
3つの「できた」と「ありがとう」
1日を振り返ってよくできたことを3つ、感謝することを3つ挙げる。
笑う
暇さえあれば笑顔の練習をする。電車を待っているとき、歩いているとき、料理をしているとき、家でパソコンを売っているとき、口角を上げることはいつでもできる。
続けていると気持ちがどんどん明るくなっていく。
最初は作り笑顔でも、いつの間にか自然な笑顔になる。
笑顔のポイントは、顔がおよそ左右対称であること。目と口の両方が笑っていること。
自然に笑ったときは、目尻にしわができる。 相手を笑顔にするには、まず自分が笑顔になること。
ユーモアフォト
面白い看板や面白みを感じる形など、ユーモアセンサーに引っかかったものをどんどん写真に撮る。積極的に面白いものを見つける訓練になり、世の中に対する見方が変わっていく。
ユーモアジャーナル
見たこと、読んだこと、人から聞いたことが面白かったら「ユーモアジャーナルとして書き留める」
「だからよかった」で遊ぶ
1人が最近あった残念なことを言い、残りのメンバーが「よかったじゃないですか!」と大げさに褒める。
例えば「太っちゃったんです」という発言に対して、「よかったじゃないですか!しわが目立たなくなりますよ!」「よかったじゃないですか!タヒチじゃモテモテですよ!」
ポイントは姿勢をよくし声と顔をポジティブに変えて言うこと。
不思議なことに、声や表情を変えることで感情が変わり、見方も変わり、理由が思いつく。
同じ要領で自分の短所と思うことを、長所に変えることもできる。
子どもと遊ぶ
子どもの発想力は大人を軽く超えていく。面白いネタの宝庫。
物語の主人公になって遊ぶ
嫌な人や怖い人がいても、自分はシンデレラ、あの意地悪な発言は、あのひとのセリフ、これは舞台だと思って演じると心に余裕ができる。いつも笑顔で接していると相手の態度も変化してくる。
悪役は話の引き立て役。自分は物語の主人公。
ユーモアコミュニケーション
ユーモアコミュニケーションで大切なのは、おもてなしの心。相手を楽しませたいという思いやりの気持ち。
よく聴く
相手の「好き」を見つける。
躊躇せずに質問する。
アイコンタクトをとる。
目と耳で聞く。
深刻に聴かない。
褒める。目についたものを褒める。質問や意見を褒める。
パッと言う。
相手が大切にしているものは何だろうと関心を持ってじっくり目と耳で聞く。
誰もが語るべき素晴らしいストーリーを持っている。でも自分からはなかなか言い出せない。だから質問してくれる人がいると、話す人は嬉しいし、聴く方も楽しい。
傾聴の基本でもっとも有効な原則は、一言目は受け止めの言葉で始める。
「そうだね」「そうだったんだね」「そうなんだ」など。
会話の目的が相手と楽しい時間を持つことだとしたら、あまり細かいことにこだわる必要はない。
ギスギスした会話になりがちだとしたら「でも」という言葉を使うことが多いのかも。
人には「NO」と言われると「YES」と言わせたくなる心理がある。
失礼があってはいけないと真剣なまなざしで聴きすぎると、相手はかえって緊張する。
少しでも面白いと思ったら「すごく面白い!」という顔や態度を示してみる。
「ほんとですか?」「すごいです!」「やりましたね!」自分が少し大げさにやったと思っても、周りからしたら意外にそれが普通くらいに感じる。
びっくりの力
びっくりした表情で距離が縮まる。心の中で驚いても、表情に出さなければ相手には伝わらない。 大事なのは相手への気配り、おもてなしの心。
自分を笑う
自分の欠点や自分がやってしまった失敗、嬉しくない状況を客観的に見て笑うことを目指す。
そうすれば、ネガティブなこともポジティブな出来事に変えることができる。
自分を笑うこと=自分をさげすむことではない
自分を笑うことは、ある程度の自信があり、心に余裕がないとできない。
自分の性質を笑う
ユーモアの肝は、ありのままの自分を受け入れること。
「他人」の外見や性質を笑うと相手を傷つけてしまう。
ただ、本人が自分を笑えたら、周りも気を遣わなくて良いし、その場がリラックスした雰囲気になる。
ギルティープレジャー
他の人から見たら馬鹿にされそうだけど、ついつい好きでやってしまうこと。
そんな素の自分を見せることができたら一気に壁がなくなる。
人の不幸は蜜の味。自分の小さな失敗が社会貢献になる。
おわりに
子どもをたくさん笑わせて育てると、素直で明るい子に育つそうです。
私はいつも、子どもを笑わせようと必死です(笑)
基本的には、親が笑顔でいることが最強。
子どもは大人の数倍笑うので笑わせるのは簡単です。
子どもと一緒にたくさん笑って、楽しい育児ができますように。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
紹介した本の情報
タイトル: ユーモアコミュニケーション
著者 : 草刈マーサ
出版社 : 芸術新聞社
著者について
ユーモアコミュニケーショントレーナー。
米国ユーモア応用治療協会(AATH)公認ユーモアプロフェッショナル。
シニア英会話講師。15年トーストマスターズ日本語全国スピーチコンテスト優勝。
第1章 ユーモアセンスって何?
第2章 ご機嫌な自分になる
第3章 ユーモアを習慣づける
第4章 いざ、ユーモアコミュニケーションへ
第5章 自分を笑う