子どもが一流大学に進学するようなママは
何か特別な教育をしているのかしら?
「学歴が全てでは無い」とは言っても一流大学に進学できれば将来の選択肢が増えるのも事実。
特に何も意識せず、普通に子育てをして子どもが有名大学に入る。
可能性はあります。でもそれは確率の低い賭けだと思います。
子ども3人を米国スタンフォード大学(世界大学ランキング第3位)に合格させたアグネス・チャンさんの子育ては、教育に対する熱意が違います。
子どもを愛して、子育てや教育を楽しんで、半端でない努力をしたアグネス・チャンさん流、子育て格言盛りだくさんです。
✔子どもには一流大学へ進んでほしい
✔勉強を楽しめる子になってほしい
✔人間性の豊かな子に育てたい
✔子どもには幸せな人生を歩んでほしい
はじめに本の紹介
オススメ:年長~小学生のパパママ
子供をスタンフォードに入学させたい!!
とまで思わなくても、どういう育て方をしたらスタンフォードレベルになるのか知りたいですよね?
自分の子供には賢くなって欲しい。
できることなら有名大学を卒業して、自分の好きなことでお金を稼いで欲しい。
教育本ですが、大人の私にもぐっと刺さる名言がたくさんありました。
具体的な教育方法等が書かれているので、オススメ年齢は年長~小学生にしましたが、子供が0歳の時から心構えとして読むのも良いと思います。
この本のポイント/部分的に抜粋・要約
子育ての1つの大きな目標は、子ども達が最高の環境で素敵な先生たちや友達に囲まれて、たくさんの刺激を受けながら、自分から進んで勉強できるようにすること。
いいことをやっているときに周囲の人が褒めてかまえば、いいことは繰り返される。悪いことをしているときに限ってかまわれると、子どもはその悪いことを繰り返すようになる。
褒めるときに嘘をついてはいけない。自己評価を間違えてしまう。励まし続けて「誰から見てもうまくなった」と思ったときに目一杯褒める。
大きな夢を見て、そのために現実的な努力のできる人間になってほしい。その夢が100%叶わなかったとしても、夢に向かって努力を続ける。その生きる姿勢が、人生を豊かにする。
「人と違っているのは悪いことでは無い。むしろ人と違っているのは”恵み”である」と教える。
「変わってね」と言われている子がいたら「あの子いいね。とってもスペシャルだね。」と褒めることで、「個性」を出しやすい雰囲気を作っていく。
「○○ができたらごほうびをあげる」というような条件付きの愛し方をしてはいけない。
「できるからいい子」なのではなく「努力するからいい子」
おかげさまでの心や、感謝の気持ちを忘れると、どんなにお金を持っていても貧しい人間になる。どんなに人に囲まれても寂しい人間になる。
「お金がなくても楽しいことはいっぱいある」オモチャを買い与えるよりも、頭と体を使った遊び。
失敗は決して悪いことではない。失敗を恐れて動かないのが一番良くない。
現状に満足して停滞している人は、周りが前進していれば後退しているのと同じ。
迷ったときは一番難しい道を選びなさい
自分が元気なときは、進んで人を助けなさい。でも、自分が困ったときに、人に助けて貰うのは決して恥ずかしいことではない。みんなお互い様。
勉強が好きな子にするためには、本が好きな子にすることが第一歩。
絵本はママが読む→子供がママに読む→パパに説明する。
集中力をつけるには、興味のあることを根気よく続けさせること。大切なことは「親と一緒に」
分からないことは、どんなことでも必ず質問するように教える。「恥ずかしくて聞けなかった」は一番もったいない。
勉強は生涯するもの。「この時間は学習に使う。その後は遊んでいいよ。」は間違ったメッセージ。勉強は常にするもの、特別なことではないので、いつでもどこでやってもよい。
テレビや新聞も全て真実とは限らない。1度は疑ってみるべき。
なぜ学校に行くのか。学校に通う理由を説明する。学校では最初から「勉強をやる組」「勉強がわかる組」に入る。
宿題は中学までは親もチェック。一緒に勉強を楽しむ。時間があるときは、次の日の予習やできなかった問題の復習。宿題の全教科確認は時間がかかり面倒で根気がいる。でも密度の濃い親子タイムになる。
得意科目をやりたいだけやらせる。得意な教科を伸ばして自信をつける。
テストの点が悪くても叱らない。テストを怖がるようになったら台無し。「わからないところがわかって良かったね」と伝える。
学校の勉強が生活と結びつくように、1つのテーマをいろいろな角度から考える。
英語は欠かせない。学問も経済も政治も英語をベースにして世界は回っている。
取り入れ・実践ポイント
どんなに忙しくても勉強についての質問が来たときには手を止めて「何?何?」と質問に答える。
楽しく勉強する子に育てるためには毎日の努力が必要。
学校に行く前から動機付け「○○になるためには文字が読めて数字がわからないといけないよね。学校では文字も数字も教えてもらえる。素敵だね。楽しみだね。」
一方的に「今日何したの?」では答えてくれない。先に自分の1日を子供に報告する。
今日何をしたか伝えることはレポートを書く良い訓練。
よく質問して子供の意見を取り入れる。自分の意見が人の役に立った、という経験で自分の意見を伝えられる子に。
「ユーモア」を忘れない。「生きているって素晴らしい」「毎日の生活って楽しい」と実感して欲しい。
おわりに
現在は育児本も豊富で、いろいろな知識を増やすことができます。
しかし、アグネス・チャンさんが子育てをはじめたのは37年前。
この頃から、アグネス・チャンさんは、現在良しとされている教育方法を行っていたことがすごいです。
自己肯定感などは、今でこそ広く知れ渡っていますが、アグネス・チャンさんが子育てしていた頃にはほとんど聞かない言葉だったと思います。
アグネス・チャンさんは自ら学び、自分で考えて、最良の子育てをされた方なんだろうな、
全てを真似できなくても、できることはやっていきたい、そう思える本でした。
最後まで読んで頂いて、ありがとうございます。
紹介した本の情報
タイトル: スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法
著者 : アグネス・チャン
出版社 : 朝日新聞出版
著者について
歌手・エッセイスト・教育学博士
「ひなげしの花」で日本歌手デビュー
上智大学国際学部を経てカナダのトロント大学(社会児童心理学)を卒業。長男を出産後にスタンフォード大学教育学部博士課程に留学。留学中に次男を出産。教育学博士号取得。
三男を出産後、芸能活動ばかりでなく、エッセイスト、日本ユニセフ協会大使、日本対がん協会「ほほえみ大使」など幅広く活躍
長男、次男に続き三男もスタンフォード大学に合格
第1章 親としての8つの覚悟
第2章 教育が目指す11の目標 こんな人間になってほしい
第3章 子どもに与えたい16の力 勉強にも役立つ
第4章 勉強ができる子にするための9つのメソッド
第5章 思春期のこどもとうまく付き合う6つのヒント
第6章 スタンフォード大への道